春を感じる、朝8時の小鳥の歌声

 

朝、外から聞こえてくる鳥のさえずり。ついこの前まで、外は冷たい空気と雪がしんしんと降る音だったのに、いつの間にか暖かい陽射しと鳥のさえずりに変わりました。

鳥のさえずりがよく聞こえると言われる朝の8時ごろ。ひときわ目立つ声で、鳴いている鳥がいたのでなんという名前の鳥か気になり・・・



前回のアニマルトラッキング同様、またまた山歩きガイド修行中の井村光江さんにそのさえずりを聞いてもらうことにしました。

これがその時の鳴き声。


 

一緒に動画サイトのいろいろな鳥のさえずりを聞き比べてみますが、さえずりのトーンがどれも似ていて区別しづらい。


鳴く声の音の高さがどの鳥もよく似ています。どうやら、聞き分けるには、そのさえずりの”リズム”を聞き分けるのがポイントのようです。


井村さんが言うには、人間にも個性があるように、鳥にも個性があって個体によって鳴く声のリズムが微妙に違うそうで、「この種類の鳥は必ずこのリズムで鳴く」というわけでもないそうです。

また、恋のシーズンや縄張りを主張するときなどの状況によってもリズムが違うそう。これはますます、難しくなってきました。


井村さんが、鳥のさえずりを集めたCDを持っているというので、2人で聞いてみることに・・・。(そんな、CDがあるんですね。さすが、アウトドア派!)

 

シジュウカラ、オオルリ、キビタキ、メジロ・・・。次々に聞いていくと、遂にそれらしき鳥のさえずりが!


「ホオジロ」・・・?、もう一回聞いてみると、確かにホオジロのさえずりに似ています。


このさえずりは、たぶんホオジロだろう?ということで、2人で勝手に納得!

【ホオジロ】

留鳥または漂鳥。平地から山地の草原、農耕地などの環境に住む。繁殖期以外は小群で生活するものが多い。繁殖期には、オスは丈の高い草木の頂などで「チョッピィ チチュ チュチュリチュー」などとさえずる。さえずりのバリエーションが多く、生息地域によっても違いがある。

大きさは17cmぐらい。眉斑、頬線、喉は白く、頭側線、過眼線から耳羽、顎線は黒い。頭頂は褐色。

姿は見せないけど、ひときわ目立つホオジロのさえずり。

 

 

名前がわかれば、親近感がわいてきますね。さとやまに住む生きものの名前を知ることは、自然をもっと楽しめるようになる近道かもしれません。


参考文献:

『山溪ハンディ図鑑7日本の野鳥増補改訂新版』(叶内拓哉・安部直哉・上田秀雄著(株)山と溪谷社 2011年)


 by RIE KIKKAWA




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